ようこそ「ホームレス総合相談ネットワーク」へ!
私たちは、ホームレス状態にある方たち(注1)への法的支援を行うために、2003年2月に結成されたグループです。構成員は、弁護士・司法書士・その他専門家・ホームレス問題の支援者らです。
ホームレス状態にある方たちは、どういう意味でみなさんの法的支援を必要としているのでしょうか? 当然ながら、ホームレスの方たちも人間であり、大多数「国民」でもあり、憲法や各法律が規定し、行政や弁護士会・司法書士会などが行っているさまざまな法的サービスを受ける権利を持っています。
しかしながら、実際問題としては、たとえば法律扶助協会一つとってもうまく「使いこなせない」現実があります。また、そもそもそのようなサービスの存在自体を知らず、かつ、「破産すると就職できなくなる」などの誤解を持ち続けている人もいます。
権利としては妨げられていないものの、さまざまな要因から事実上サービスへのアクセスを妨げられている――こうした状態を「社会的排除」と呼びます。
生活保護など、ホームレスの人たちの生活を最低限保障するための公的サービスについても同様です。生活保護の申請権も含めて、決して否定されているわけではありませんが、実際には申請に際してさまざまな障害があります。
「ホームレス総合相談ネットワーク」は、ホームレス状態にある人たちがさまざまな点で直面する社会的排除の諸問題(医療・法的サービス・就労その他)を知り、その一つである法的サービスの問題に取り組むためのグループです。 みなさんの主体的・積極的な参加をお待ちしています。 どうぞよろしくお願いします。
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(注1)「ホームレス」という言葉には、狭義と広義の二つの意味があります。狭義には路上で寝起きしている人を言います。行政用語では「路上生活者」と言われることもあります。また、支援団体では「野宿者」「野宿労働者」「野宿生活者」などと呼んでいます。
日本では2003年2月の厚生労働省の全国調査で25,296人という数字が挙がっています。 他方、広義には文字通り路上で寝起きしている人たちだけではなく、安定した住居で暮らしていない人一般を指すことがあります。行政用語でこれに対応するのは「住所不定者」でしょう。実態としては、路上の人たち、サウナやマンガ喫茶で寝泊りしている人たち、施設やシェルター・簡易宿泊所(ドヤ)で生活している人たち、飯場や寮などで住込み就労している人たちを指します。
日本で「ホームレス」と言うときには、狭義の意味で使われるのが一般ですが、欧米では広義の意味で使われることが少なくありません。テレビ等で欧米のホームレス事情が紹介されるときに数百万人単位で挙げられることがありますが、これはホームレス問題を広義で捉えているためです。日本でも広義のホームレスは相当数に達するものと思われます。逆に、現に路上で寝起きしている人たちの数は、日本はいわゆる「先進国」中最高(最悪)です。これは、シェルターや施設の未整備に拠るところが大きく、野宿問題への取組みの遅れを示しています。

